おじさんのワイパン
ワイドパンツのことを略してワイパンと呼ぶそうです。
管理人は54歳おじさんで残念なことに身長166cmの低身長(短足)さんですので、ユニクロなどで売っているワイドパンツを試着しても似合っているとは思えず、「ザ・野暮ったい人」とか「ザ・だらしない人」といった印象にしかなりません。
そこで、伊ブランド・ベルウィッチが販売する「スコッチ」という人気パンツのような、おじさんが履いてもだらしなく見えない程度にゆとりのあるパンツを作るため、世界のホビーハウス「ユザワヤ」で綿100%の白いツイル生地を買いました。
布目通し
白パンツは頻繁に洗濯することになるので、少しでも型崩れを防ぐため生地のヨレはできる限り制作前に修正しておきたいところです。

生地の横糸方向に2cmほど切り込みを入れ、解れた横糸を慎重に引っ張ります。
そのまま横糸を引っ張っていくと、写真のように横糸の部分がツレて生地の横糸が通っている箇所が見えるようになりますが、ここがこの生地本来の横線です。
写真を見ると、購入時にユザワヤの店員さんが切った生地の端は本来の横糸の線がある箇所とはかなり違ったラインです。
購入時の生地というのは、これほど縦糸と横糸の関係が歪んでいるものなのですね。
この生地の歪みを修正しないまま裁断・縫製した場合、完成品を洗濯したとき生地に水が通ると、生地自体がこの歪みを修正しようとする(縦糸と横糸を90°の交差に戻そうとする)力が働くので、裁断時のパーツの形が維持できなくなって全体が型崩れします。
この作業を布の両端で行い、次の「地のし」作業で縦糸と横糸がきちんと90°で交差するようにしてやります。
地のし
綿生地ですので、2~3時間水に漬けます。
水に漬けることで縦糸と横糸の歪みが自然に戻ろうとします。

その後、洗濯機で軽く脱水したら、生乾きになるまで陰干しします。
物干し竿に生地をかけながら縦糸と横糸の歪みをバイアス方向に引っ張りながら修正していきます。
物干し竿にかけられた生地が縦の端も横の端も両方がきれいに揃うように、生地を斜めに引っ張りながら整形していきます。
生地が湿っているときに整形する方が上手くできるので、生乾きになるまでの間も何度か整形作業を行うといいです。
スチームアイロンがけ
生地の裏面にスチームアイロンをかけ、地直しした布目を安定させていきます。
柔らかな糸で織られている布ですので100%完璧に縦糸と横糸が90°の関係になることはありませんが、事前にここまでやっておけば洗濯による型崩れはかなり防ぐことができます。